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海賊とよばれた男

今回はこの本から。これは後輩から勧められて読んだ本です。

 

この本、とにかく凄すぎました。おそらく私の人生の中でベスト10に入ります。今まで生きてきた価値観を根底から考えさせられる内容でした。

そして、自分の器というものがいかに小さいものなのということに改めて気づき、読みながら恥ずかしくなってしまいました。

それにしても百田氏は普段の喋り口はお世辞にもあまり良いとは言えませんが、文体は極めて柔らかく自然で読みやすく美しいものでした。このギャップが作品をさらに深いものにしています。

海賊とよばれた男(上) (講談社文庫)

海賊とよばれた男(上) (講談社文庫)

 
海賊とよばれた男(下) (講談社文庫)

海賊とよばれた男(下) (講談社文庫)

 

この本の概要はアマゾンのレビューでも見ていただければと思いますが、私が最も印象に残ったのは、この本が本屋大賞2013に選出されたときの、百田氏のコメントです。

私が毎年購入しているこの冊子に当時の話が書いてあります。記事を引用します。 

 

■「本屋大賞」大放言   百田尚樹

本屋大賞直木賞よりもずっと素晴らしい!」

 これは私が二〇一三年に本屋大賞を受賞した時に壇上で放った言葉です。テレビや新聞は、この言葉を面白がって何度も取り上げました。おそらく直木賞を主催している文藝春秋は相当頭にきたことでしょう。以来、私の作品が候補になることは一度もありません。

 そもそも本屋大賞直木賞に対するアンチテー ゼから始まったと聞きます。要するに、「日本文学振興会」という謎の団体(文藝春秋社屋に存在する公益財団法人)が密室で候補を決め、それを作家が詮衡するという賞に対する反発から生まれたものです。

 一方、本屋大賞を決めるのは書店で本を扱 っている書店員の皆さんです。彼(女)らは 日本で一番本が好きな人たちで、とくに文芸を担当している書店員は「面白い本」を何よりも愛しています。彼(女)らは既成の権威や作家の名前などに捉われず、自分が読んだ本の中から純粋に面白かったと思った本を選びます。しかしながらそこには一つの基準があります。それは「一番売りたい」本というものです。プロの作家がしばしば口にする「文学性」などは一顧だにしません。 

 私は作家が選ぶ文学賞を嫌悪しています。詮衡する方も銓衡される方も同じ戦場で読者のために面白い本を書いているライバル同士です。それなのに、上から日線で「お前に賞をやる」「お前はまだ早い」と言うのは撤慢ではないでしょうか。選考委員は他人の作品に点数を付けることができるほど、自分は偉いと思っているのでしょうか。 私はある時から一切の候補を拒否しています。

 

このコメントがまさに、「海賊とよばれた男」の本質だと思います。

密室で決めた意味不明の不合理なルール、上から目線で国民の生活のためと言いながら利権に群がる石油の既得権。国民の生活を評価をするのは一部の権力者。

百田氏は、この怒りを出版業界に対してもぶつけたのでしょう。

 

出光興産の出光佐三氏は本当によく戦い抜いてくださいました。国民の誇りです。

この本は学校で教科書として生徒全員に配布すべきですね。極めて良書です。

 

最後に、かつてお笑い芸人の又吉氏が「火花」で芥川賞を受賞しました。

火花 (文春文庫)

火花 (文春文庫)

 

私は以前これを読んだのですが、どこがいいのか全くわかりませんでした。

密室で選ばれた賞……

お笑い芸人が様々な本を宣伝してくれる……

本の売上が上がる……

まあ、そういうことでしょう。