先週から読んだ本の紹介です。今回は千田琢哉氏のシリーズから。
結論から書きます。
ブックオフで買った本で良かった。どうして古本屋にたくさん並んでいるかわかりました。内容が非常に薄いです。いいことがたくさん書いてあるのは間違いないですが、字が大きく、スペースがやたら広い。見開き方ページがタイトルのみ。おそらく10冊読んで1冊程度の内容しかないです。
しかも、ビジネス本によくあるように、同じことが何度も繰り返し書いてあります。この方、本を150冊くらい出されていますが、おそらく他も同じと思われます。まぁ5冊ブックオフで買って流し読みするだけで十分でしょう。
上記5番目の本も書いてありますが、この方は自分を大きく見せるために、若い頃から随分努力してきたようです。エグゼクティブにどうやって取り入ってもらうかというテクニックも披露されています。
しかしどこか、この「自分を大きく見せる」という行為が、あの”女帝”小池百合子と重なります。自分を売り込むことばかり考えているというところです。
小池はカイロ大学首席卒業という嘘により自分を大きく見せ、次々と人に取り入り、時には人を騙してステップを上がってきました。
同じように、千田氏は大学時代に本を1万冊読んだことで自分を大きく見せてきました。1万冊はたしかにすごい。しかし、その「看板」を見てみんな魔法にかかってはいまいか。
確かに能力はあるのだろうけれども、実績は本1万冊以外に見当たらない。だから1万冊発言を連発するのか。拠り所はこれだけなのか。
千田氏は油断したのか、次のような一文を残しています。
「世の中というのは才能があって楽々勝てる土俵で人生を謳歌している勝者たちが、報われないとわかっている無能な凡人たちに「努力すれば夢は叶う」とそそのかして合法的に金品を巻き上げているのだ。」
本人がやっていることは、まさにこれと同じではないか。自分を大きく見せ、ネタを小分けにした本を多数出版し、自分を磨きたい人から内容以上の金をもらう。
これが千田氏のビジネスモデルなのか。残念なのは、前述のとおりいいことがたくさん書いてあるのはあるのだが、そこらのビジネス本と大して内容が変わらないということ。
この手の本はもうネタが出尽くしてはいまいか。