今回はトヨタ自動車について私の感想です。
結論から言いますと、社長が言うように「トヨタは危機的」です。私はこの株は買わないです。では順を追って説明します。
配当金は直近で220円でしょうか。現在の株価6800円として利回りが約3.2%です。それほど魅力的ではありません。
次に一番肝心なことですが、これから自動車産業は伸びますかね?
これから世界全体の所得が向上し、世界人口も将来100億人を超えるので、自動車を所有する人口も増えるでしょう。しかし、そのころ車はただの箱となっています。
現在、AIの発展により自動運転技術も日進月歩です。そうすると車はただの足となり、走りの爽快感やコーナリングの安定性などという品質ではなく、自動で走っている間に何ができるかという価値が求められます。具体的には、移動中に映画を見たり、動画を見たり、仕事をしたり、SNSをやったりということです。
しかも、現在電気自動車が爆発的に増えてきています。電気自動車はガソリン車と違って構造が簡単なので部品点数が著しく少なくて済むうえ、組み立ても簡単です。
こうなってしまうと、自動車は通信会社と電機メーカーで作れてしまうのです。「トヨタさんはこの構造で箱(自動車)だけを作ってくれればいいんですよ。あとはうちらでやりますから」と。
そうすると、トヨタはただの組み立て工場になってしまいます。収益も落ちるでしょう。
今年の1月、トヨタが未来都市を建設すると発表しました。これには以上の背景があったと推察します。
どの記事を見ても将来がとても便利で豊かな社会になるような印象を受けます。
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実は私はこの件についてあまり将来性を感じていません。なぜかと言うと、会見で社長が「危機を感じている」と言ったからです。その映像は今はどこにも見つかりませんが。
この一言が全てです。私も同意見です。トヨタは危機的なのです。
まず、AIの自動運転ですが、これは海外が遥かに先を行っています。日本で自動運転の研究が始まった当初、すでにグーグルでは地球一周分の走行データがあると言われていました。日本のAI技術は周回遅れどころか二周遅れです。
現在海外ではもうレベル4の製品が出るとか出ないとか。はやっ。日本では未だに「事故を起こしたら誰の責任になるのだ」なんていう枝葉末節な議論をしているから遅々として進まない。自動運転の方が安全だとわからない人が多すぎる。渋滞だって減るし。
自動車自体の構造についても、前述のように世界的には電気自動車が増えてきていますが、日本ではまだガソリンエンジンばかり。
トヨタは電気自動車を販売するかと思いきや、なぜか水素自動車。意味がわかりません。インフラが整っている電気をなぜ使わない。
この理由は簡単で、電気自動車を一気に作り始めると、メカを作っている関連企業がいらなくなるので、バタバタと倒産していくからです。今まで共に生きてきたお友達のために、あえてガソリン車を作り続けているということです。
全てが遅すぎます。
んなことやっているから赤字だらけのテスラに、毎年2兆円の純利益を出しているトヨタが時価総額で負けるのです。投資家さんはよくわかっています。
しかしそこは時代の趨勢、排ガスの出ない車を作らなければならない。しかし電気自動車ではまずい…
そこでトヨタは電気自動車以外のクリーン車である、水素自動車というガラパゴス自動車に手を出した。電気自動車ほど簡単にはできない、クリーンな自動車を。
水素は空気中の酸素と化学反応し水を生成するのでクリーンとよく言われますが、水素を生成するコストや、スタンドに水素を運ぶコストが何故か出てこない。
電気なら既に張り巡らされた電線網で各家庭でいつでも利用できるのに、なぜ水素なのか私にはわからない。
トヨタは将来、世界がこの車を求めるだろうという想定で、研究しまくり特許をたくさん取得した。しかし、誰もこのガラパゴス技術についてきてくれないので、トヨタは特許を無料開放することにした。
私は思います。みんながついてこないのは特許のせいではないのでは。この車乗る人いるのかということです。水素スタンドもないし。修理とかどうするんだろう。
ちなみに、電気自動車の充電費用はほぼ無料で充電し放題だったが、一気に値上げとなりました。我が家もこれは痛い。トヨタさんの圧力?ゴーンもいなくなったし…!?
ということで、私はトヨタに限らず自動車メーカーは将来が厳しいと思います。しかもコロナで売上が激減。トヨタさんは次回の配当金出るのでしょうか。
最後にひとつ確かな情報です。
私はトヨタに限らず自動車メーカー全部が厳しいと考えていますが、私の後輩は力説して必ずトヨタを一番に勧めてきます。猛アピールです。絶対に儲かります。潰れませんと。
その後輩は、株で500万損した逆の神です。